【感想】文章力とは適切な言葉の組合せセンス!「文章力の基本」
こんにちは!
今回はこちらの本を読みました。概要と参考になった箇所をまとめていきます!
文章力の基本 / 阿部紘久
この本がおすすめな人はこんな人です!
・言葉の使い方や表現方法に自信がない
・基礎から文章の書き方を学びたい
・難しすぎる本は飽きてしまう
本の概要と著者
著者の阿部紘久さんは、いくつかの企業で企画や国際に関わるビジネスに携わってこられた方。現在は文章の指導もされているそうです。
こちらの本は”文章力を鍛える”界隈の本では定番の書籍ですね。書店でよく見かけるので、私も文章力の勉強を始める前から認識していました。
内容や構成は一冊目に読んだ、「伝わる!文章力が身につく本」に似ています。簡単でわかりやすい言葉で、特にもう一度基礎から文章について学びたい社会人の方に参考になるのではと思います!サクサク読み進められる本です。
特に参考になった部分を抜粋してまとめていきます!
骨子を組み立て、段落に分ける
構成・段落のつくり方について具体的な方法が書いてありました!引用してしまうと長く分かりづらくなってしまうため、一部箇条書きでまとめます。
- 1つの段落は平均150~200字程度にすること。
- 1つの段落の内容は、1行で要約できることに絞ること。(=骨子と呼ぶ)
1つの段落の長さが仮に平均200字としますと、1000字の文章は、5つの段落からなることになります。文章全体の骨子も5行の箇条書きになります。(中略)
このようにして段落の数だけ箇条書きにされた骨子があらかじめ整理されていれば、構成のしっかりした、ムダのない、流れのいい文章が書けます。どういう順番でどのようなことを書き、最後はどう着地するのかという設計図を持って書き進めるからです。
このように本書でも、文章を書き始める前にしっかり構成を練ることをすすめています。具体的な数字で示されているので大変参考になりました。
正直、ブログの記事では改行・段落をなんとなくで使ってしまっています。。この辺りで改行しないと読みづらいかな?とか。これは見映えを重視するweb記事ならではかもしれないですね。
また、要約という言葉がこの本でも出てきました!「web文章の書き方入門教室」の”見出しは本文の要約であるべき”とほとんど同じことを言っています。
曖昧で便利な言葉は使わない
曖昧で便利な言葉とは、「~中で」「~ことで」などの表現のことです。身に覚えがあり、ドキッとしました。。曖昧で便利なので至る所に使えてしまうんですよね。おそらく私の過去記事を振り返ったら、たくさんの「中で」「ことで」に出会えることでしょう・・・。
「~中」は、どんな中?を掘り下げて言葉にすべきです。
多くのお客様と接する中で、接客のプロとして認められるよう~
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多くのお客様と接して経験を重ねながら、接客のプロとして認められるよう~
「~ことで」はどんな言葉も繋げてしまえます。きちんと前後の意味を考えて、正しい接続をすべきです。
外国人と接する機会が増えることで、外国語力が向上する。
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外国人と接する機会が増えれば、外国語力が向上する。
文章力とは的確な言葉で分かりやすく表現する力
言語表現能力とは、的確な言葉を使って、事実関係や自分の考えを誤解の余地のないように分かりやすく表現する力です。その際には、難しい言葉を知っているかどうかよりも、最も適切な言葉を最も適切に組み合わせるセンスが大事なのです。
これはコラムの最後にちらっと書いてある文章ですが、とても感銘を受けました。これまでの文章の勉強からじわじわ感じていたことを、言葉にして伝えてもらったような感覚でした。
難しい言葉や正しい日本語の使い方も大事だけれど、「伝えたいことを齟齬なく相手に伝えられる」ことを最も大事にすべきなんですよね。すべてがここに繋がっている。段落ごとに内容を分けることも、曖昧な表現を使わないことも、正しく伝えたいから使うテクニックの一つなのですね。
まとめ
- 1つの段落の内容は1行で要約できることに絞ること
- 曖昧で便利な言葉は掘り下げて言葉にする
- 文章力とは「誤解の余地なく相手に伝えられる力」のこと
文章力勉強として読み始めた本も7冊目に突入し、大事な点がわかるようになってきました。文章に反映できているかは謎ですが・・・。本書を読んで、難しい表現を知るよりも柔らかく分かりやすい言葉を使おう、読み手に頭を使わせない文章を書こう、と思いました!
どこかの誰かの役に立つと幸いです。
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