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【読了】植物図鑑/有川浩

こんにちは!もえです。

 

今回は小説を読みました。こちらの本!

 

植物図鑑/有川浩

植物図鑑 (幻冬舎文庫)

植物図鑑 (幻冬舎文庫)

 

 

こちらは2016年に高畑充希さんと岩田剛典さんで映画化された小説。

この映画化当時に購入して読了済みだったのですが、約二年ぶりに再読してみました。

 

 

恋愛ストーリー付きの植物図鑑

著者もあとがきで「この本が図鑑のコーナーに並ぶケースが出る可能性に一票投じてみんとする。」と述べている通り、様々な植物とそれにまつわる二人のエピソードでお話が進みます。

きっと私の生活風景の中にもいるのに、いつも見落としてしまっている植物たち(しかも食べられる)に焦点が当たっていきます。

この本を楽しく読了しただけで、10種類以上の植物の名称を覚えてしまいました。

 

かわいらしい表現が素敵

特に各植物を形容する言葉たちが素敵でした!

思わず検索して画像を調べてみたほどに。

中心が上品なえんじでふわりと染まった、フリルのようなカッティングの入ったベル形の小花。~(中略)

「ミニチュアのウェディングブーケみたいだね。

つぼみは薄紅の仁丹だった。だから、咲いた花もごく小さい。しかし、遠目にも分かる鮮やかなピンク色の花だった。しべの明るい黄色がアクセントになっている。シンプルな五枚花弁の星形とその色合いが相まって、まるで量産したオモチャのようなかわいらしさだ。

 

私は画像を見て、「そう言われてみれば確かに・・・」程度の感性しか持ち合わせていません。。汗

ヒロインのさやかは、女から見ても素直で素敵な心を持っているなあと羨ましくなりました。

 

どんなレシピ本よりも料理意欲がわく

この本が私に及ぼした影響の中で一番はこれなんです。

とにかく料理がしたくなる。

今後料理の意欲が低下した時期は、この本を読みなおそうと決意しました。

イツキが作るごはんは、とにかく質素で薄味なのだろうなと想像できます。

多分イツキはハンバーグやビーフシチューなんてメニューは滅多に作らないのでしょう。

しかしそれがまた美味しそうなんです。

おばあちゃんが毎日食べているような、体に良い日本食のようなイメージです。

おかずはタマネギのオムレツ、味噌汁もタマネギに卵と、男がかろうじて発掘した食材のみで構成されたメニューである。

だが、

「おいしい・・・」

一口すすった味噌汁は、じんわりと体に滲み入るようだった。インスタントはどれだけ頑張ってもインスタントの味なんだなと分かるような。オムレツも具のタマネギを塩胡椒で炒めただけのシンプルさだったが、そのシンプルさが舌に滲みる。

確かに今日の献立も目玉焼きとボイルしたウィンナー、そして切ったトマトとキュウリがそれぞれのプレートに盛られているだけだ。バゲットは切り分けて籠で出してある。味はお好みでということか、塩やマスタードなどの調味料、そしてパンにはバターとジャムの小瓶。 

イツキはフキを大雑把に半分に分け、片方を煮物サイズに揃えて切り、片方を小口切りにした。小口切りのほうはタッパーに収めてよけておく。煮物用は小鍋に目分量でダシを決め、指先の味見で「よし」と納得したらしい。そのダシでフキを煮付け始めた。 

 

このような描写が、二人でお散歩に行くたびに見られるのです。

食欲も料理欲もわきます!

 

書きたいことはたくさんですが、ネタバレにならないようにこの辺で留めておきます。

再読なのに、後半は最後までぼろぼろ泣いて読みました!

何度も読み返したい、素敵な小説です。

植物図鑑 (幻冬舎文庫)

植物図鑑 (幻冬舎文庫)

 

 

実写版のこちらもみたーい! 

植物図鑑 運命の恋、ひろいました
 

 

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